「ダムカード」のススメ。
「ダムカード」というものをご存知であろうか?
最近、というか、ちょっと前から日本中のダムマニアの間では話題のアイテムである。
「ダム」といえば、皆さんご存知の通り、遠足やドライブなどでお馴染みのあのコンクリート建造物である。
日本の治水、給水、発電などに役立っているあの「ダム」である。
私はあのコンクリート建造物が好きである。いや、好きというと少し語弊がある。本当にダムに対するい感情を表すなら「怖い」とか「不気味」が近いのだろうか。
人工的な建造物の少ない山の中を走っていて、急に奴らは「ヌッと」現れる。これでもかというほどの自然の緑の中に不釣り合いな巨大コンクリート建造物がカーブの先に急に現れてくるその不自然さがすごく不気味で怖いのである。
でも、彼らにはなんか吸い付けられる魅力がある。
そんな魔力に導かれてしまっている「ニッチ」な人々は意外と多くいるのが現状である。
前置きが長くなったが、ここからが本題。
そんな「ダム」に行くと、「ダムカード」なるノベリティーが無料でもらえる。
私はたまたま神奈川の「宮ヶ瀬ダム」に行った時、「ダムカード」なるものが無償で配られているのに気づいてしまった。「無料」ということなので、ひとまず試しに・・・ともらってみると、裏面にはダムのデータのほか、「ランダム情報」や「こだわりの技術」などの読み物もあったりして、なかなかのクオリティーなのである。
私は子供の頃から何かを集めることが好きだった。
年代的に流行りモノであった「ビックリマンシール」や「カードダス」はもちろん、学生の頃は「パソコンのカタログ」なんかも集めたりしてた。
ちなみに今でもカタログの類を見るのは大好きで、よくインターネット上で公開されているカタログを見ては、買ってもいないモノなのに「ああでもない、こうでもない」と思いを馳せていることは多い。
ハタから見たら気持ち悪い男だなと自分でも思う。
閑話休題。
そんなおもしろそうなダムカードを集めようとすぐに決めた。
自分が住んでいる神奈川県下のダムはほぼ知っている。
まずは神奈川から集め始めたのだが、これはあっという間に集まり、その後、日本最大級の「黒部ダム」のカードなどもコレクションに加えて一人で悦に浸ったりしていた。
ダムカードには前述のとおり、そのダムのデータなどが記載されている。そうこうしていると、なんだかダム自体にもすごく興味が出てきて、その構造なども調べてみたりしちゃったりして。ダムってすごく面白いものなのだ。
また、この「ダムカード」がコレクション魂に火をつけるのが以下の理由。
1.実際にダムまたはダムを管理している事務所まで行かないともらえない。
そう。ダムやダムを管理している事務所まで行かないともらえないのだ。中にはダムの管理事務所のインターホンを押してもらうようなダムもあった。
また、ダムによってはかなりの山奥にあったりして、容易にアクセス出来ないところもある。
2.もらえる日時が限られている。
上記の通り、ダムの管理事務所でもらうことになることが多いので、土・日・祝日はもらえなかったり、もらえる時間も「9時から17時まで」みたいな感じになっていたりする。中には近隣の関連観光施設でもらえることもあるので全てのダムに限った話ではない。
3.レアカードが存在する。
県内すべてのダムカードを集めないともらえないカードや非公式のカードも存在していて苦労しないともらえないレアカードも存在する。
4.新しいダムカードが続々登場する。
新しいダムはもちろん、既存でもマイナーなダムなどもあり、そのようなカードも続々登場したりする。
先ほど、神奈川のダムはコンプリートしたと話したが、その後3箇所のダムで新規に配布するようになったのでまた行かなきゃならない!!
5.既存のダムカードのバージョンアップもある。
既存のダムカードもバージョンアップされ写真が変わったり、記載されている情報が更新されたりすることがある。
これでは男性諸氏にとっては「火に油を注ぐ」ようなものである。
実際、知り合いの小学生の男の子はすぐにハマっていた。
怖くて魅力的なダムのカード、「ダムカード」。
お子様の自由研究とかにもいいなと思ったりしている。無料だし。
コレクションの傍ら、水源管理や治水、土木関係の勉強もできて一石二鳥ではないか。
きっと楽しんで自然に勉強した知識っていつまでも残っていたりするし、その子の人生を決定づけることになるかもしれない。
もちろん、大人になっても充実感を得られます。
ピピッときた大人の方は今すぐ集めることをお勧めする。
ダムカード配布場所
主な施策:ダム -ダムカード - 国土交通省水管理・国土保全局
※非公式カードなど他にも配布場所があるかもしれません。